蘭越町湯の里、羊蹄山の裾野が森へとほどけてゆく場所。 ニセコの賑わいから少し奥へ入ったこの土地に、雪と樹の間を縫うように建つハイグレード・ヴィラ「OKU」。 短期滞在型の収益不動産として、設計・施工・運営企画までを Atelier-D が一気通貫で手がけた、収益建築としての一作です。
賑わいの向こう側に、もう一つのニセコがある。
OKUの敷地は、ニセコ・倶知安の中心街から車で約30分。ヒラフのナイトライフからほどよく距離を置き、白樺林とエゾマツの森が深く広がる蘭越町湯の里にある。 観光地としての「ニセコ」の表側ではなく、その奥にあるもう一つの静かなニセコ——OKUという名はそこから引いた。
建築は、木の縦張りとダーク・メタルのコントラストで森の中に立つ。1階はピロティ式のビルトインガレージとして雪を凌ぎ、2階に滞在の中心を持ち上げた。 大開口のガラス越しに、雪の樹々がそのまま部屋のなかへ流れ込んでくる。
内装は、コンクリートの肌、ウォルナットの面、間接照明の線という三つの要素で構成されている。 ニセコの長い夜と、雪国の白に対して、室内は静かに沈むトーンで応える。 寝室はツインルームと4ベッドルームの二室構成、滞在は最大6名。 短期滞在の収益施設として企画・設計・施工し、運営パートナーとともに自社で管理する。設計の、その先まで——我々が責任をもつ範囲は、この建築の利用が続くかぎり続く。